スクラムマスターになりました
と言っても、何か資格を取ったとかではなく、ロールの話。
先日、転職しましたエントリーを書きましたが、この10月に部署ごとグループ会社に異動、兼務出向になりました。
会社と関連会社のソフトウェア部門を集約してできた半年前にできた新しい会社で、開発プロセスとしては全社的にスクラムを採用するとのことで、私が居たチームも漏れなく野良スクラムからの卒業メンバーとなりました。
前職では、2009年か2010年くらいからスクラムでやり始めて、転職後も(野良)スクラムをやってたので、かれこれ10年弱経験はあるのですが、いかんせん独学というか、都合よくフレームワークを捻じ曲げてやってたので、ガチでやると聞いて少しビビってます。
特に前職では、素晴らしいスクラムマスターや、アジャイルコーチの方々と一緒に仕事をしたこともあり、自分もそれっぽく振る舞ってきたつもりですが果たして、、
取り急ぎ、役員や中間層、現場のリードクラスから、末端メンバーまで順次全員が2日間の研修を受けるとのことで、どうやら本気のようですね。
そんなこんなで、私のチームは今まで、マネジメント兼務のリーダー含め5名+オフショア4名だったのが、前者5名+常駐委託3名の新チームとなりました。
その中で、明確にロールを分けるとのことで、リードがプロダクトオーナー、私がスクラムマスター、他6名がチームとなりました。
POとSMどっちがいい?と聞かれて逡巡しましたが、キャリアとしてもPOというパスはないと思ったのでSMをやらせてもらうことにしました。
本当はTeamが良かったけど、まぁ現状は誰に聞いてもこの役割分担だろうね、、と落ち着きました。
と言うわけで、本当はTeamが良かったけど、しばらくはスクラムマスターというロールにコミットしてチームを支援して行きたいと思います!
ちゃんとスクラムについても勉強し直して、最高のチームとなるよう頑張る所存です。
前述の2日間の研修も受けさせてもらったんですが、それはまた別エントリーで。
前職は、Scrum Alliance、CSMとかの流れの資格保持者の方が多かったのですが、今回は、Scrum, Inc. が出してるスクラムガイド™️に基づいたもので、資格で言うとLSMになるみたいです。
まぁそこら辺の違いとかの話も改めて。
新しい会社で、コーディングがっつりできるなーなんて夢想した日もあったけど、本当にやりたきゃ趣味でやればいいのです。
いつのまにかブログのタイトルも変わってる。。なんてことにはならないと思いますが、ひとまず名に恥じない成果を出せるよう一からやっていきます。
初めて通勤時間に携帯でエントリー書いたけど、(そもそも片手で数えられるくらいしか書いてないw)
降りるまでに書き切る!というコミットができてこれはありだな。達成感。
転職しました。 というのが実は8ヶ月前という話
はたまた間が空いてしまった、、 我ながら筆不精っぷりには目を見張るものがある(違
なぜこうも続かないか という分析はまた時間をとってやるとしよう。 (だから続かないw)
今年の3月に転職をして、自動運転車の開発に従事することになった。 本丸のAIとか画像認識ではないけれど、そこそこ大事なことを任せてもらえてやりがいはある。 転職することで色々見えたものもある。心理的安全とか通勤時間とか失ったものもあるけれど、この経験は長い目で見ると良かったと思う。
それまでは10年以上WEBの会社で、旅行サービスをやってたから、違う業界というか門外漢もいいところ、最初は車のことが全然わからず苦労した。 そこは想定内だったとは言え、クルマづくりは難しい。面接でも殺し文句のつもりで言ったけど、科学の粋が詰まっている。一筋縄ではいかない。
幸いソフトウェア開発の裾野は広い。ってことでキャリアを活かせる部分も多かった。 これが仮に3年で転職したら死亡フラグだったと思うw
そんなこんなでどうにか自分の裁量で仕事回せるようになってきたかな ってフェーズで、 部署ごと新しい会社に異動、出向になった。そして一ヶ月。 組織が小さくて、ルールがなくてこれから作っていく、小回りが効くというのは素晴らしい。 スタートアップとはいかないまでも、新しいことにチャレンジするのはワクワクするものだ。 ただ、外との競争という意味ではどうだろう、まだまだかなw これからVelocityを上げていかねばならぬ。 チームはもちろん、全体を巻き込んでやりたい という思いはある。常にね。
というとりとめもない話。 でもこれでいいのだ、ブログだから。 本当は、「今日会社辞めてきた」的なエントリーを2月ころにかます予定だったんだけど、そうは上手くいかないw 有給消化期間はあっという間に過ぎた。時間がありすぎてもよくないのだ。
誰かの役に立つ記事を書こうとか、ある程度ちゃんとした備忘録を書こうとか そうやって着飾ろうとするから続かない。 アウトプットとか意識するから続かない。 対価を求めるから続かない。 結果は後からついてくるのである。
そろそろアドベントカレンダーの季節なんですよね。去年はなんだっけ?モブプロだった気がする。 今年はどうしようか 何かは書いて年末を迎えたい。
結構ネタはあるので、今度こそMonthlyくらいで頑張りたい。
次は新しいロールの話だよ。読者がおるか知らんけどな。
初めてのアンカンファレンス
もう前の記事書いてから何年経つねんって話やけど、当時は首がすわるかどうかぐらいだった我が子が、最近は救急車と消防車のサイレンの違いを聞き分けるくらいに成長したことを思うと、光陰矢のごとしとはこのことだと実感します(違
さておき、今日はRakuten Technology Conference 2017にて、最も熱いモストホットセッションと言われるアンカンファレンスに参加してきました! (大切なことなので二回言いました)
実は昨年は同カンファレンスにスタッフをさせてもらったんですが、今年は子守という大役を仰せつかったのもあり一参加者として紛れ込みました。
結論から言うと、下馬評通り?アツかったです。って他のセッションまともに聞いてないけれども(汗
12時からのイントロダクションで、参加者の皆さんが話したいテーマを書いて、キーノートセッションを挟んだ午後のセッションで、それぞれのテーマを30分ずつくらい?話そう!という感じ。
詳細は、上記、 @TAKAKING22 さんの解説を読んでもらうとか、Twitterハッシュタグ #rtech_unconf を見てもらえばいいと思うんですけど、
スピーカーとかファシリテーターとかじゃなく、参加者一人一人が主役になって、入退室とかも自由に、雰囲気はゆるーく、でも議論は熱く、参加型でいろんなこと話そうよってことですよね。
他のセッションは基本ライブストリーミングだしパブリックなのに対し、こちらは配信なしのプライベート。
他のトラックが英語に対し、ほぼ日本語オンリーってこともあり、皆さんいい息抜きになったんじゃないかと思いますw
注目のテーマはというと!(一部抜粋)
- 「好きな時間に好きな時期にプログラミングにかかわれる世界を」
- 「Techマネージャーもプログラム書こうよ!」
- 「地方でもエンジニアとして生きていくには?」
- 「定年間際までエンジニアとして生きのこれるのか?」
- 「すいたいしていく組織があるとしたらわれわれはどうするべき?」
- 「エンジニアやめた後どうする?」
- 「優秀なエンジニアがハイで働きやすい環境」
- 「MS,Hunter等モダンな会社のビジネスと組織について」
- 「コードレビューめんどくさいです どうにかなりませんか?」
さて、私も、チームでのコードレビューもっといいやり方ないかなーと思ってたので、上記テーマを1つ挙げさせてもらいました。
アンカンファレンス自体のMCをしてくれた、ウルシステムズ代表取締役社長の漆原さんが、この議論を引っ張って下さったのですが、冒頭でTwitterに失礼なコメント。あべ〜。。
漆原さん、見た目も喋り方も矢作さんに似てる。意識してんのかな、、 #rtech_unconf
— Takeshi SHINODA (@da_sino) 2017年10月28日
本位としては、矢作さんみたいに軽快なトークで、司会うまいな〜というメタファーだったのですが、全然伝わりませんね。すみません。この場を借りてお詫びします。
まぁ各自各社レビューの仕方は多種多様で、それだけでも面白かったのですが、いろんな意見が出てました
- レビューは知の共有
- レビューに向いてる人、向いてない人、したい人、したくない人がいるのでは
- こうした方がいいよと実コードで説明しようとして動作検証とかもしてると気がつけば数時間なんてことも、、
- やることに価値はあるができるだけ時間を短縮したい
- ペアプロで、そもそもオンラインレビュー前に問題を解決しておく
- 将来的にはAIが全部レビューしてくれる
- 将来的にはAIが仕様書からコードを起こして、それに対して最後に人間がレビュー(修正)をする
- レビューが他の作業よりも時間価値が高いことを示せれば、あるいはそういう結果が出ればレビューに時間をかけてもいい
- レビューをポイント制にする
- レビューのコメント数と被コメント数をウオッチしてみたらだいたい心象とマッチしていた
- レビューしたことに対する見返り(評価)がきちんとしてればいい
- バグを防いだレビューをした人には高い評価を与える
- レビューコメントにたいすVoting
などなど、上記ごく一部です。
最初はちらほら5人くらい、私は議題挙げといて中座して子供をPickUpしに行ったわけですが、そのときは10人くらいだったかな?
皆さんやはり少なからずIssueを抱えてるみたいで、結構盛り上がっていたと思います!
子供を連れてまた15時半頃戻ったところ、3−4つくらいの固まりで各10人位がお話しされてました。
立ちながら、座りながら、密集しながら、少し距離を取りながらw 中には筆談セッションもあった見たいですww
個人的には「エンジニア辞めたあとどうする?」に加わりたかったのですが、子供が幸い?ご機嫌でしきりに宇宙語を発していたので御暇しました。
どういう結論になったんだろうかw まぁ結論を出すのが目的じゃないのですが。
17時からのライトニングトークも見たかったけど、今年は子守の方にコミットしてたので断念。
今回のアンカンファレンスのテーマは、「エンジニア未来会議」だったわけですが、未来を語るって夢があって楽しいですよね。
あと、手前味噌だし裏側を見てるからかもしれないですけど、このカンファレンスは適度に緩くて手作り感があって、でも想いがあって熱くて、改めていいなぁと思いました。
乳幼児から中学生まで、子供もウェルカムな姿勢も本当にありがたいと思います。
スタッフの皆さんは、今頃は3次会か4次会で朝までカラオケしてるのかな?本当にお疲れ様でした!
来年また参加できるといいなぁ。ありがとうございました。
おまけ
今後は拙い記事でもせめて月一くらいは更新していこうと思います。
ちゃんちゃん。
de:code 2016 まとめのまとめ
DevOps!!
2016/5/24-25に開かれたMicrosoft社のカンファレンス de:code 2016 に参加してきました。のでそのまとめ。
を書こうと思ったけどいかんせん内容が濃すぎて一回で書ききれる気がしないので、各セッションの詳細はまたおいおい書いていくとして、、ひとまずまとめのまとめ。
そもそもde:codeはMS社の日本向けのカンファレンスで一昨年から主にAzureやMS製品ユーザがターゲット?で開催されていたようですが、こちらの牛尾さんの記事にもあるように、今年は何やらDevOps関連がアツいってことで、こりゃどげんかして行かなかんってことでボスと一緒に参加してきました。 (去年はスマホのWindowsAppチームの同僚が参加してたようです。)
Impression
まぁ何ていうかひとことで言うと、激アツでした。
奇跡のDevOpsトラックはもちろん、MSのセッション、ゲストスピーカーのセッション、全てのレベルが高かったです。 まずはAzureのクラウド、XaaSとしてのクオリティの高さが根底にあると思いますが、各セッションとも十分に練りこまれ準備されていて、新しいテクノロジー好きなエンジニアとしては、すごくワクワクして楽しかった。 MSやべーAzureやべー と何度思ったことかw
Keynote
全部で10人くらい?のスピーカーが登壇しスピーチとデモで計2時間。 (直前の様子)
Conversation as a platform
「アプリケーションからの解放を目指したい
次世代のIFとして会話を重視する。ピザ食べたい時にイチイチWEBサイト見てどれにしようかなって選んで30分したら届きます。ってのは面倒だよね、例えばコルタナに「ピザ食べたいな、マルゲリータ」とういとピザが届くみたいな。
自然言語解析ももちろん重要だが、bot と会話できるアプリケーションを増やしていく = conversation campus
その人の行動パターンや交友関係を学習するAI、音声認識や画像認識技術を使ってこのプラットフォームを実現していきたい」
みたいな感じでした。
(これは参加者パーティーだけどエアーDJアプリ?でのDJ 未来感半端ない!)
MSの変化
「OSSへの貢献 Windows10からは、Ubuntu on MSとかMacとかがWindowsのプラットフォーム上で動くようになる MS or OSS ではない、ユーザにとって良い技術かそうでないかが重要。例えばホロレンズとかね。」
開発者へのメッセージ
「xamarinをVisualStadioに組み込む(組み込んだ?)ことでiOSの開発環境も手に入る。これは、ある意味私達からDevloperへのプレゼントだと考えて欲しい。」
「自動走行のカンファレンス@ドイツに参加してきました。
MSはコルタナやスカイプで貢献。例えば、『飛行機が遅れています。』みたいなことをコルタナ側から運転者に通知。
自動車メーカーはもはやソフトウェア企業で、【未来はソフトウェアが作る】と感じました。
Our industry not respect tradition - it only respects innovation 」
CEO, Satya登壇
「今回のde:codeのテーマにMobile-first、cloud-firstというのがありますが、これは
- 人間の体験そのもののモビリティ
- 分散された世界の中でのユビキタスコンピューティング
と言っていいと思います。これを実現するために下の3つを柱に
- Build the intelligent cloud platform => Azure
- Reinvent productivity
- Conversations as a Platform 」
というようなことを言っていたけどスライドに追いつけず;
keynote speech は後ほど動画公開されるようなのでそちらでどうぞ
その後は、holographyとか、bashとかSurfaenoタッチペンとか音声認識のアプリデモが続きました。
Dance! & Demo!!
DevOpsシニアエバンジェリストの牛尾さん登壇、軽快なステップで会場を沸かす。 そして恒例の「DevOps!!」と今回はゲストスピーカーにちなんで、スペシャルバージョンの
「Chef!!」「HashiCorp!!」「Mesosphere!!」
Mesosphereは発音がちょっとむずかしいw
そしてその後DC/OSを使って1000ノードをpre-production?に展開! 圧倒的なパッションと技術力で会場を沸かしてましたw
DevOps != Dev + Ops
もちろん、もともとはざっくり Dev + Ops = DevOps なんですが、今回の de:code では、俗に言う黒船セッション*1とか、弊社のセッションでも、DevOpsってそれだけじゃないよね とか再定義するとこうだろう みたいな話が結構挙がってました。
ここは自分たちにとっても非常に大事なとこなので、あらためてちゃんとまとめたいとは思いますが、もともとDevOpsってのはAgileの考え方が根底にあって、ユーザに対して価値を提供する、し続けるために、継続的なFBを得られる環境を作る というところでしょうか。 ここでいうFBというのは実際のPROD環境で、ユーザがサービスを利用した際の行動に基づくFBということです。ビルドやデプロイが成功した とか、リリース前のテストの結果とかではなく、あくまで本番のサービスということですね。あと、Chef社のVP(だったかな?)は、統計学的なプロセスコントロールと言っていましたね。 そして、私が担当するようなOPSチームの重要な役割の1つとして、FB用の本番運用データを貯めること ということも言われていました。
海外からのゲストスピーカーはもう少し違うことも言ってましたが、MSとしては上記のような定義が浸透していた気がします。 正直、自分はDev + Opsの意味で捉えてましたが、完全に考え方が変わりました。 単なる言葉の定義の問題と言われればそれまでですが、根幹の考え方が変わると取るべき行動が変わってきます。 それだけでも参加した意味があったなと思います。
(黒船スピーカーズ)
MSの底力
弁当は今半!ではなくて
ちょっと会場のキャパと導線に関しては大いに改善の余地ありでしたが、それ以外はハードもソフトもとにかく恐ろしくしっかり準備されていて、MSの底力を痛感させられました。もちろんいい意味で。
DevOpsということで言えば、弊社もMSとはいいパートナーシップを築けていると思いますし、今後の日本のDevOpsシーンは(既にでしょうけど)AzureとMS中心に回っていくんだろうなーと思った次第ですね。
普段もある程度考えながら手を動してるつもりですが、こうして2日間インプットに特化して色々考えたおかげで<今>やるべきことが見えてきた気がします!
色々とやりたいことは満載なのですが、ひとまず明日は自分がPOな社内ツールのValue Stream Mappingをして、実践と継続的なFBを得ていきたいと思いますです。